朝会場所である広場に着くと、美生と小山くんが手を小さく振ってくれた。




なんとか間に合ったみたい。





「おはよ、美生。」





小さい声で言った。




「ったくあんたはいっつもそうなんだから。なんなのよそのボサボサ頭。」





起きたのがほんとにぎりぎりで、クシを通す暇もなかったんだもん......





「えー、みなさん、おはようございます。」





教頭先生が挨拶をした。





「今日は、昨日と同じくゴミ拾いをしたあと、夜の自炊メニューを考えてもらいます。」




じ、自炊......!?




そういえばそんなこと言ってたっけか、忘れてた。





「材料は大体は揃うと思うので、出来る範囲で美味しいご飯を作ってください。お昼は各自で食堂でとってください。それでは、昨日とは違う場所へ移動し、ゴミ拾いを始めてください。」




教頭先生の言葉で、私達は移動を始めた。