「おい起きろヨダレ女。」
............ん......?
なんか、すごく響きの悪い言葉が私に向けられているような......
「え......?」
目を開けると私を上から見下ろしている男の顔が。
......い、伊吹くん!?
「きゃ......きゃー!!!!!!た、たすけて美生!!!!!!」
襲われる!!!!!!
だけど、周りはシーンとしている。
「......あれ?」
「あれ?じゃねえよこの勘違い女!誰がお前みたいなやつ襲うかよ。もう朝会始まる時間だぞ、早く起きろ。」
「え......朝会?」
「研修2日目のな。」
......あ!!!!!そうだった!!!!
「た、大変!急がなきゃ!!!!!」
「髪なんか整えてる暇なんかねえからな。さっさと着替えて行くぞ。外出て待ってっから死ぬ気で急げ。」
「は、はい!!!!」
この学校の教頭先生、時間にすっごく厳しいから、遅れたらきっと伊吹も罰受けることになっちゃう!!!