キライなあいつをスキになりました。





部屋に入ってくるなり、さっき俺が質問したのと同じことを、小山に聞いてきた蒼生。





ほんとにこいつと同じこと聞いたんだな、俺。






なぜか俺をチラチラみながら戸惑う小山。






そんな小山を見て、蒼生は女の感は鋭いだの協力するだのほざいている。








この女、絶対勘違いしてるな。






それを見て、俺はふっと笑ってしまった。





そんな俺に気づいた蒼生は俺を睨んだ。





でもすぐ後、ハッとしたような顔をした。






......なんだ?






「さ、さーてと!荷物の整理しなきゃー。」






いかにも棒読みにしか聞こえねえ。






なんだ、こいつ。