キライなあいつをスキになりました。

奏side



集合場所に戻ると、春輝たちも向こうから歩いてきたところだった。






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「それで、結果発表!!!!」




審判役の小山くんが言った。




「......両者ともに、引き分けー!!!!!!!!!」





私達もたったひとつだったけど、春輝たちもひとつだった。




「やっぱないよねこの海。」




私がそう言うと、春輝が手に持っていた貝殻を、私に差し出した。





........................ん??





「これ、あげるよ。俺達いらないし。ね、美生ちゃん。」





そう聞かれた美生は頷いた。





「ありがとう春輝!!アクセサリーとかに、したら可愛いかも。」




「うん。絶対似合うよ、奏ちゃん。 」






そう言った春輝は、私の頭に手を置いて、ポンポンっと撫でてくれた。





その手がなんだかあったかくて、夏だけど優しい気持ちになった。