キライなあいつをスキになりました。





「ごめん......伊吹......。」






「いや、俺は別に謝らせたくて言ってんじゃ「ほら、やめなよ、声大きい。」」






またこいつ..................。







イライラする。








「俺、ちょっと忘れ物したから、とってくるよ。君はここにいなよ。」





......え?






春輝はそう言うと、保健室から出ていった。






「......伊吹、心配かけてごめんね。」






「だから、俺は別に謝らせたいんじゃなくて「わかってる!」」






「わかってるんだけど、でも、伊吹、リーダー研修の時も心配かけちゃって......そしたらこれ、2回目だし......謝りたいの、私が勝手に......。」






なんだよ、それ......。






「別に。......お前が、無事だったから、それでいい。」





「..................。」






......な、なんか言えよ!






心の中で叫んだ。







「あっ担任には、派手に転んで怪我したから保健室にいくって伝えてあるから、心配すんなよ。」






「えっ......何その理由!あはははっ」






「は、は!?こう言うしかねえじゃんかよ!!!」






蒼井は腹を抱えて笑っている。






さっきまで、こいつがいないって知って、すっげえ焦って、心臓バクバクだったのに、今はこいつの楽しそうな笑顔を見れてる。