キライなあいつをスキになりました。

優人side




「ふう!疲れたー。」





あんなに全力で走ったの、いつぶりだよってくらい走ったから、体にくる。







「もう疲れたの?じじいだなあ。」






小山が俺をばかにしてくる。





そこに、何やらものすごく焦っている朱木が走ってきた。






「伊吹......っ......奏がいないの......!!!!!!!!」






........................????






「え、蒼井が?どいうことだ?」






「私とトイレ行ったの。でも混んでて......飲み物買ってくるから並んでてって言われたっきり、戻ってこないの!探したんだけど、どこにもいなくて......」





「それ、やばいんじゃない?」





そこに来たのはあいつだった。






俺のライバル、春輝。





「や、やばいって、何がだよ?」






「普通に考えて、探しても見つからないってことは、どこか見つかりにくいところにいるってことだよね?早く見つけないと、奏ちゃん大変な事になるよ。」





こいつの、蒼井のことを下の名前で呼ぶところにイラッとしたが、今はそんなこと言ってる暇はない。





「急いで探すぞ!!!」






俺達は、4人で蒼井を探すことにした。