「美生!美生は?何したの?」
「借り物競走。」
「へえ~!美生にしては珍しいね!もう少し大人しめの競技だと思ったのに。」
「だってあいつが。」
ん?
美生が睨んだ先にいたのは小山くんだった。
「小山くん?がどうしたの?」
「小山が一緒にやろうって。」
へ、へえ......小山くん、なんでわざわざ美生を誘ったんだろう......
「え、なになに?俺の話?」
わたし達の声が聞こえたのか、小山くんがこっちにきた。
「小山くん、美生と借り物競走するんでしょ?美生に聞いたよ。」
その瞬間に、目をキラキラと輝かせる小山くん。
ま、まぶしい......。
「そう!頑張ろうな!美生ちゃん!!」
ドンッ!と肩に手を置かれた美生はクールはその手をどけた。
それにショックをうける小山くん。
なんか、上がり下がりが激しくて、疲れないのかな?
