月日は過ぎ、現在5月。
入学して1か月が経過した。
今はLHR。
体育祭についての話し合いだ。
もちろん私は委員長なので、前に出て話し合いを進めていく。
「じゃあ、各競技に出る人を決めます!種目は全部で5つ!1つの競技に6人ずつです!じゃあ黒板に種目を書いていくので、出たいところに名前書いていってください。」
私のその一言で、ドワッと前に出てくるクラスのみんな。
「わわわ!」
私を押しのけて、みんなは黒板に名前を書いていく。
転びそうになった私を、伊吹が支えてくれた。
「大丈夫か?」
腕を持って支えてくれた伊吹。
「だ、大丈夫!ありがと。にしてもみんな、すごいね。燃えてる。」
「ああ。......お前は?何に出るんだ?」
あ......そういえば私も決めなきゃいけないんだった。
「忘れてた。......どうしよう。」
「忘れてたって......じゃあお前は俺と一緒に障害物競走な。」
......えええ!?
なんでそこ伊吹が決めるの!?
「なんだよ。嫌なの?」
「え......いや、別にいいけど......。」
どの競技やったって、同じだろうしね。