俺の心の声が読めたのか、兄貴はにやにやしながら言った。
「イヤホンしてたから優は気づいてないかもしんないけど、声に出てたよ?遠くを見つめながら、ああ......!!!蒼井奏......!!!愛している......!!!ってな!」
「んなこと言ってねーよ!!!」
でも......やべえ。
兄貴が部屋に入ったの全然気づかなかった......。
「で?その子のこと、好きなの?」
「は、はあ!?!?!?なんで俺があいつを!?!?!?」
「顔に書いてあるよ?蒼井奏が好きだー!って。あ......でもこれいい子にしか見えないペンで書いてあるから鏡で見ても優には見えないかも......。」
「余計なお世話だ。」
俺は机から出した鏡をこっそり戻した。
