「あ、ううん!いいの!天上くん、佐々木先生(数学の先生)に何度も当てられてたもんね。」





困ってたけど、全部正解してたし、やっぱ頭いいんだろうな。






「ほんと、あれはびっくりした!もっと他の奴もいんのに、なんで俺なんだよ~って。」





見た目も爽やかだけど、中身も爽やかな人なのかな。






すごく話しやすい!!!








「うん。でも、全部正解してたし、すごかった!」






「あ......えっいや、ありがとう。照れるよ。」






ほんとに顔真っ赤。






「ふふっ。私数学苦手だから、ほんと尊敬するよ。」





「苦手なの?俺は好きだな~計算すんのが楽しいんだよね。」





わあ、やっぱり、頭のいい人は違うな......






「あ、じゃあ今度数学教えてあげるよ!今度っていっても、いつになるかわかんないけど「はーいストップー!」」





天上くんが話をしている時に割って入ってきたのは小山くんだった。





「小山くん!」





「あ、どうも小山です。よろしくね天上勝くん。」





いきなりの登場に戸惑う天上くん。





「ごめんね、楽しく話してたのにいきなり割り込んじゃって。だって伊吹くんのオーラがすっごく怖いから、いてもたってもいられなくって。」





伊吹?なんか怒ってるのかな?






私達の会話が聞こえたのか、伊吹が機嫌悪そうな顔をしてこっちに歩いてきた。





「おい小山てめえ無駄口たたくんじゃねえ。」





こ、怖い、確かに危ないオーラがただよっている......。