「じゃあまずは、来月行われる体育祭のことについて。各クラススローガンを考え、具体的にどのようにして盛り上げたいか、話し合いをして発表してもらう。」
レ......レ......レベルアップ......!!!
スローガンを考える上に、盛り上げ方まで発表なんて......
「と、とりあえず!!何か、意見はない?」
って言っても、みんなないんだろうな......
「はい!!!!はいはい!!!」
「こ、小山くん、どうぞ。」
まさか、楽しく笑顔で......なんて言うつもりじゃ......
「スローガンは、〝互いを思いやり、勝利を目指して全力を尽くそう〟です!互いを思いやって気持ちよく競技できるように揉め事は一切禁止!勝利を目指して全力で応援して全力で戦って盛り上げよう!......ってのはどうかな?」
..........................................
そ、それ..............................
「すごくいい!!!完璧だよ小山くん!!!!!!ね!みんなもそう思わない?」
「そうね。なかなかいいんじゃない?小山にしてはやる。」
美生の言葉に顔を赤くして照れる小山くん。
「そ、そうかな!?俺、そんなすごいこと言ったかな!?」
「俺もいいと思う。それで。」
伊吹も賛成。
「じゃあ、体育祭についてはこれで決まりだね!」
嬉しい。
私以外の誰かも真剣に考えてくれて、言ってくれて、それにみんなで意見出し合ったり......
すっごく嬉しい!
