「だろ。こいつ、俺にしか懐かないんだ。母さんにも父さんにも兄貴にも吠えるのに、俺にだけは吠えないんだよ。」





「へえ......同じ犬だと思われてるんじゃない?(真剣)」





「お前なあ......真面目な顔でふざけたこと言うんじゃねえよ。」





ドカッ





「痛い!!!!蹴ることないじゃん!暴力伊吹!!!!!」






「うっせえよ。」






その時、ベッドで寝ていた2人が起きた。






「んー、なんか騒がしいなあ......」






「あっごめん小山くん!起こしちゃって......」




美生も目をこすっている。






「......でももう起きなきゃ。」




美生がそう言って洗面所へ向かった。