「......?」
ゆっくり顔を上げると、男の子が立っていた。
「あ、じゃがいも、ありがとうございます!」
「どういたしまして。......早いね、材料取りに来るの。メニュー何にしたの?」
「カレーなの。王道でしょ?でも、絶対美味しく作るんだ!」
「へえ、頑張ってね。じゃあ、またね、奏ちゃん。」
「うん!またね......って、あれ?私の名前なんで知って......」
私自分の名前言ったっけ?
「あの人......どっかで見たことある。」
「わ、私も!なんか、あのしゃべり方に聞き覚えが......」
うーーーーーーん......
「覚えてないや......ま、いっか!行こ行こ!」
材料全部揃ったしね!
あー楽しみだなあ、カレー!
