何様!?俺様!?彼氏様!?





「あ!成宮君だ!!!」



私は急いで階段をおりて中庭に向かった。



私が中庭に着いたときには成宮君は読んでいた本を閉じて教室に戻ろうとしていたところだった。



「あ、あの、成宮君。」



「なに?」



「間に合ってよかった。さっき廊下で成宮君の生徒手帳拾ったんだ。はい、どうぞ。」



さっき拾った生徒手帳を成宮君の前にだした。



「あ、僕落としてたんだ。わざわざありがとう。」



受け取りながら成宮君は申し訳なさそうに言った。



「ううん。気にしないで。それに物を落とすのなんて私にとって日常茶飯事だよ。この前なんて教室に家のカギ落としてて友達に拾ってもらうまで気付かなかったし。」



私が笑いながら言うと成宮君はツボにはまってしまったのかお腹をおさえながら必死にこらえていた。



「な、成宮君!?」



成宮君っておとなしいイメージなのに意外だなー。




ちょっとひどい気もするけど新たな一面を見れたことがすごく嬉しかった。