ぶつかってしまった人が
誰かわからないまま


私はその場を立ち去るしかなかった





「なにかあったの?
嬉しそうだけど」


そう声をかけてくれたのは

私の親友の麻実amiだった



親友といっても最近は形だけになってきてしまっている





「かっこいい人とぶつかったの。
ヤンキーみたいな人だったかな
とにかくチャラくてかっこよかったの!」