それから、
何か話すこともなく、
手をつなぐこともなく、
ただただ無言で家まで送ってくれた。
結局付き合ったのかな?
さっきのは夢?現実?
初めての会話は、
私の家に着いた時。
「じゃ、風邪ひくなよ。
おやすみ。」
「あの.....。」
「ん?」
「私たちって付き合ってるん....ですか?」
「違うの?」
和くんと付き合ってるんだ。
実感がない。
屋上でも、てんぱって
自分じゃないみたいだった。
「じゃあ、周りには内緒ってのは?」
「そのまんま。 」
「ってことは、絵麻にも蓮さんにもってことですか?」
「そう。二人だけの秘密な。」
“秘密”って言葉に、ちょっと嬉しくなる。
「じゃあな、はる。」
「おやすみなさい。」
あぁ、和くんと付き合ってるんだね。
実感はないけど、嬉しい。
けど、よくわかんない感情。
