屋上に出て、和くんを探す。
でもいない。
入れ違いだったかなぁ。
どうしよ、帰ろうかなぁ。
その時。
ガチャ。
屋上の小さい小屋から出てきた和くん。
「あ。」
「あ、あの、すいませんほんとに連絡するの忘れちゃって。」
「あぁ。別にいいよ。」
携帯を出して画面をトントンしてる。
怒ってる?
「で?なんかよう?」
「あ、それだけです....。」
「なら帰っていい?」
うわぁめっちゃ怒ってるよ。
どうしよ、もう一回謝った方がいいかなぁ。
「あの.....怒ってます?」
「あ?」
「いや、あの、なんでもないです。」
ほんとにめっちゃ怒ってるよ。
やっぱり怖い怖い。
「あーー、もう。 」
そう言いながら私のほうに向かってきた。
なに、なんだろう。
顔に手が伸びてくる。
叩かれる?
不意に目をつぶった。
スっ。
痛みが来ない代わりに、
髪に開放感。
パラパラ、と落ちていく髪。
きっちり結ばれてたみつあみが
ほどけていった。
「和くん?」
「なんかもう、イライラする。
もう一生お前みつあみすんなよ。」
「なんでですか...?」
「あー、もう。
してもいいから俺の前だけにして。
もうなんか俺ダメだわ。」
和くんが和くんじゃないみたい。
なんかドキドキする。
