思わず声を漏らしてしまった私を見て、
「あー、もしかしてあの時の迷子少女?」
携帯をいじりながらつまんなそうに聞いてくる。
あれ.....?なんか違う?
「あの時はありがとうございましたっ。」
「あ、絵麻を助けた人って和さんなんですねー。」
「なに?なんのこと?」
私、絵麻、蓮さんの発言をオール無視して
一言。
「蓮、行かないなら俺帰るよ?」
あれ。
私を助けてくれた人じゃない....?
だって、助けてくれた時は、
にこやかスマイルで気を使ってくれて
電車から降りそうになった時は
手まで掴んでくれたのに。
今は眉間にシワを寄せた感じで、
スマイルの“ス”の文字もない。
別人.....?
