「実際さ、遥奈と健ちゃんどこまでいったの?」
「どこまでって.....なにが?」
「ヤったの?」
大雅の質問と同時に、健ちゃんがメロンソーダを吹き出した。
動揺してる。
「ヤってないって。」
「うっそだー。スケベな健ちゃんがやってないはずがない。」
「健ちゃんに聞いても無駄。
遥奈に聞こうよ。 」
「どうなの遥奈?」
「ほんとにヤってないよ。」
怪しい〜と騒ぐ大雅と絵麻。
私はこの二人のカップルが好きだなぁ。
「キスは?」
「キスは....した。」
「どこまで?どこまで?」
「それはさすがに恥ずかしい。」
すんごい恥ずかしい。絶対真っ赤。
「遥奈照れてるー。」
「これは怪しいな。
健ちゃんどこまでいったの?」
「正直キスは数え切れないほどしてる。」
「健ちゃんばか!なんで言っちゃうの!」
健ちゃんはちょっぴり天然。
普通の人がいうのをためらうところを、
普通に言う。
「でも絵麻思うけど、
遥奈に健ちゃん以上の男現れること
一生ないと思う。 」
「えー、俺?やっぱ俺イケメンだから?」
「遥奈健ちゃんにベタぼれだったもん。 」
「健ちゃんも遥奈にベタぼれだったじゃん。」
確かに私は健ちゃんにベタぼれだった。
付き合ってた頃は、健ちゃんのいない生活が考えられないほどベタぼれだった。
でも今はもう、
和くんと健ちゃんどっちすき?と言われたら
“和くん”って即答できる。
「ほら〜健ちゃん言っちゃえよ。」
「なになに、絵麻気になる。」
「や、ほんと無理。 」
ちょっとボーっとしてたせいか、
全然話についてけない。
「健ちゃん言わないなら俺いうよ?
実はさ、遥奈こっちの高校来る日、
健ちゃんもう一回遥奈に告るつもりだったんだよ。」
「大雅お前ほんとにばか。」
「それは嘘でしょ。ね、健ちゃん?」
黙ってうつむいてる。
ほんとなの?
「ってかさ遥奈もばかなの?
普通、どんなに仲良くたって
学校祭にわざわざ来なくない?
来るなら夏休みとかでしょ。」
たしかに、ちょっと不思議だなとは思った。
「それ絵麻から、遥奈がメイド服着るって聞いて、
どうしても健ちゃんが生で見たいって言ったからだよ。」
だんだん健ちゃんに申し訳なくなってくる。
別れてから健ちゃんのこと少し引きずったけど、
その後普通に仲良くできて、
これでいいや、って思ってた。
だから復縁を考えたことはなかった。
別れたのも、離れるからお互いのため、って別れたから。
健ちゃんはほんとに私にもったいないほど優しい人だなぁ。
でも、時間がたちすぎてる。
「健ちゃんそういうのは早く言ってよー。」
「ごめん。」
「それより私は大雅と絵麻に復縁して欲しいよ。」
「俺らは絶対ないよな?」
「ないない。」
なんとか話をそらしたかった。
和くん聞こえてたかなぁ。
どうしよ、なんか和くんに勘違いされたら。
それだけが不安。
