スナオじゃないキミ.








玄関に出ると、2人がいた。





「え、ちょっと待ってお前らメイド服で行くの?」






「うん。え、だめ?」







「ダメじゃないけど.....俺らが恥ずかしい。」





「プリとったらすぐ着替えるからさ。」





絵麻と健ちゃんは、テンション同じだから




常にずーっと話してる。




途切れることない。




大雅は基本聞き役だけど、つっこむ。



この四人がバランスが良い。



同じクラスになったことないけど、



なぜかこの四人でよく遊びに行った。





学校の近くのゲームセンターは


同じ学校の人で混んでた。




「健ちゃんと大雅も一緒に撮ろうよ。」





四人でプリなんて何年ぶりだろう。






「メイドさんとプリ撮れるなんて

多分もう一生ないよ?」



「一生に一度が絵麻と遥奈だからなぁ。」





グダグダ言いながらも四人で撮った。




衣装負けしてる感半端ない私。




「てか絵麻、あれ教室で絵麻と喋ってた人じゃない?」



大雅の視線の先には蓮さんと和くんとほか二人。




大雅の記憶力は尋常じゃないのだ。



なんとか気づかないように過ぎ去りたい....。





「あ、絵麻ちゃん遥奈ちゃん!」




蓮さんが先に気づいた。




それにのって和くんと目が合う。




「二人できたの?」




「いや、あそこの男二人とWデートですっ。」




Wデートじゃないよおおおおお。




和くんの顔が怖くて見れない。





ポケットで携帯が揺れる。




なんとなく、和くんだなとわかる。




目の前で携帯いじってるし。





案の定和くん。




《和くん:デートですか?》




「違っ......」





思わず声に出してしまって、




それをみて不思議そうな絵麻と蓮さん。




和くんは声を殺して笑ってる。





《違いますよ。》





「ちょー、遥奈これ見てよ。 」




後ろから健ちゃんの呼ぶ声が聞こえる。





「なに健ちゃん。 」




「これ、俺らが初めてみた映画のキャラクターじゃない?」




「あ、そうかも。」




懐かしいなぁ。



健ちゃんと初めて映画見に行ったときは、



死ぬほど緊張してあまり内容を覚えてない。



「俺とってやるよ。」



「健ちゃんさすがイケメンだね。」




健ちゃんは昔からUFOキャッチャーが



とても得意。



これも、何回かでとってくれた。



「ありがとう健ちゃん。」




「メイドさんによく似合ってるよ(笑)」




そのあと、メイドさんを着替えて、




近くのハンバーガー屋さんに行ったんだけど.....





そこでまさかの和くん達と隣の席。




少し気まずい。






でもそんなことは知らない絵麻と健ちゃんで話が盛り上がってく。




「絵麻は、実際健ちゃんと遥奈のカップルが

すごい好きで憧れだったの。」



「えー、俺らの何が良かったの?」




「遥奈、構われるの好きじゃん?

けどそれを言えないじゃん?

それを健ちゃんがわかって構う感じが最高。」




「なにそれー。」




会話はすごく楽しいんだけど、




どうしてもとなりの席が気になる。



1mもしないですぐ和くん達のテーブル。




和くんとは斜めの位置だから、



すごい横目で見られてるのがわかる。





「ってか遥奈の持ってるぬいぐるみ可愛い。」




「絵麻が先輩と話してるとき、

俺がとってやったんだー。」



どや顔で話す健ちゃん。



自慢するときどや顔なのは変わんないなぁ。



「これね、俺らが初めて見た映画のキャラクターなの。」



「えー、かわいいね。」



「だろ?

でも俺、それより遥奈が可愛すぎて

映画集中できなかったの。」






「でも遥奈も、健ちゃんのこと好き過ぎて

映画集中できなかったって言ってたよ。 」




「絵麻、それナイショだよ(笑)」



「あ、ごめーん(笑)」




懐かしい。中学校気分。