周りにも望月みたいな人はたくさんではないがいた。 しかし、望月だけはただ音楽を聴いて寝転んでいるようには見えなかったのだ。 カァーーー。 頭を抱えて声を出すと、母がどうしたのよ、と心配する。 俺が何も答えないと、好きな子でもできたのね、と言ってくるから、それはない、と断言した。