「ご飯、すぐできるから降りてきてね。」母が後ろ姿を見つめて叫ぶ。 何も答えずに自分のの部屋へ行く。 かばんを下ろし、ベッドに寝転がると、頭に浮かぶのは夕焼け女の顔とそいつの匂い。 一目惚れとかそーゆーんじゃなくて、誰か気になるんだ。名前が知りたい。顔は見たことあるのに。たしか、船見とすげー仲いいんだよな。