「あ、あのときはありがとうございました……!助かりました!」



ペコペコ頭を下げてお礼を言うと、星司くんは笑った。



「はは、お礼なんていいよ。俺は家がこの辺だからたまたまわかっただけだしね」



やばい。
星司くん、眩しすぎます。
直視できないよ……。



「ありがとうございます……」



「タメでいいよ。同級生なんだからさ」



「あ、う、うん!」



「で、美憂ちゃん。間違ってコーヒー買っちゃったの?」



「えっ」



も、もしかしてさっきの見られてた……?



は、恥ずかしすぎるーっ!!!



「あはは……イチゴミルク買おうとしたらくしゃみが出ちゃって……その勢いで……」



熱い頬を両手で覆いながら苦笑いする。



「やっぱりそうだったんだ?ちょうどよかった。俺、コーヒー買おうって思ってたからさ」



星司くんはそう言って自販機にお金を入れ、イチゴミルクのボタンを押す。
そしてイチゴミルクを手に取ると、私に差し出した。



「はい、これ。そのコーヒーと交換しよ?そしたら俺も美憂ちゃんも、お互い好きなのを飲めるでしょ」



え。
えええぇぇー!!!???