【完】矢野くん、ラブレターを受け取ってくれますか?






「ダメなの?」



「う、ううん!全然いいよ!でも、無理はせずにね」



私の料理が拓磨くんの口に合うかな……。
合わなかったらどうしよう。



「うん、楽しみにしてるから」



ど、どうしよう。
緊張する……。
今週はとりあえず日向が当番だし。



「じゃ、そろそろ行くよ」



ごはんを食べ終え、片付けを終えた私に拓磨くんが言った。



「う、うん!荷物取ってくるね!」



「あぁ」



私は階段を駆け上がって、自分の部屋にカバンを取りにいった。
カバンを持ち、全身鏡の前に立つ。



「よし」



乱れがないかチェックをすると、拓磨くんの待っている玄関へ。



「忘れ物はないか?」



「うん!大丈夫!」



バタン―――



そして私と拓磨くんは学校へと向かった。