「いってきまーす」
バタン―――
日向が家を出ていき、静かになる食卓。
「…………」
「…………」
な、なにか話さなきゃ。
気まずい……。
てか、今日拓磨くんは私が起きる時間よりも前から、家の前で待ってたんだよね?
日向はいつも朝ごはん作る日は朝ごはん作る前に新聞取りにいくから……。
「拓磨くん、今日、何時に来てたの!?」
「んー……6時過ぎとか」
「え!?そんな早くから……?」
「だって何時に美憂が準備終わるかわかんなかったし」
「そんな早くなくていいよ!私、朝ごはん作る日以外は7時ぐらいまで寝てるし」
なんだかすごく申し訳ない。
学校一の不良をそんな朝早くから待たせるなんて。
「……じゃ、美憂が朝ごはん作る日は早くきて食べにきてもいい?」
「へ!?」
わ、私が作った朝ごはんを食べるってこと……?


