【完】矢野くん、ラブレターを受け取ってくれますか?






「マジですか!よかったです!」



すごく嬉しそうに笑う日向。
日向、味噌汁作るの得意だもんね。



「姉貴の作る味噌汁も美味いんですよ!明日にでもまた食べにきてください!」



「ちょ、日向……」



日向ってば余計なことを……!
確かに味噌汁ぐらいなら作れるけど……でも……。



「もちろん」



「た、拓磨くんまで……」



「楽しみにしてるから」



家族以外の人に料理作るなんてしたことないから、緊張する。



「つーか、姉貴が拓磨くんみたいなタイプと付き合うって意外」



「そ、そうかなぁ……?」



まぁ確かに私、拓磨くんみたいなタイプはニガテっていうか、怖いって思ってたから……。



「だってさ、学園ドラマに出てくる嘘くさい王子様タイプの男見て、カッコいい~!とか言ってるようなヤツだし」



「ちょ、ひ、日向ぁ……」



それは言わないでよ!!!
恥ずかしすぎる……。