私が気にしているのを、フォローしてくれたのかな?
「あ、ありがとうっ!フォローしてくれて……」
笑顔でそう言うと、拓磨くんは一瞬こっちをチラッと見て、また目をそらした。
「そんな顔でこっち見んな……バカ」
「へ……?」
私、今、変な顔してた?
う、ウソ!?
「ごっ、ごめんなさいっ」
「別に怒ってねぇし……つか、はやく弁当食えよ」
「う、うんっ」
拓磨くんの言葉で私はお弁当を食べるのを再開する。
てか、拓磨くんって普段は口調優しいのに、なんか急に口調悪くなったりするときあるよね。
どういうときに悪くなるんだろう……?
ムカついたときとか?
だとしたら、私、拓磨くんを怒らせちゃった……?
ひえぇ!!!き、気を付けないと。
「ご、ごめんなさい……」
「なにが?」
謝ると、拓磨くんは首を傾げた。
お、怒ってない?
それならよかった……。


