……美憂のことを、好きだってこと。



自分でもこんなことを書くなんて、美憂を悲しませるだけだってわかってた。
でも、書かずにはいられなかった。



もしかしたら俺は、美憂がこうやって来てくれるのを、心のどこかで期待していたのかもしれない。



「拓磨くん……行かないで……行かないでよぉ……」



泣きながら、俺に抱き付く美憂。
そんな美憂が愛おしくて仕方ない。



「ずっと、そばにいてくれるって言ったじゃん。離さないって言ったじゃん……」



「……ごめん」



「なんでなにも言わずに行こうとするの……?」



「ごめん」



「私……拓磨くんと離れたくないよぉ……っ」



俺だって離れたくない。
美憂のことが好きだから……当たり前だ。



「……って、私……ごめん、ワガママ言っちゃって」



美憂はハッと我に返ったように涙を拭って、俺から離れる。