【完】矢野くん、ラブレターを受け取ってくれますか?






『お前、美憂ちゃんはどうするんだよ』



「さっき、別れた」



『はぁ?めちゃくちゃだなお前……』



わかってるよ、そんなこと。
でももう仕方ないこと。



「もう、いいんだよ」



今さら、どうしようもない。



『……で?何時に行くワケ?』



「9時発の新幹線に乗るつもり」



『そっか。見送り行くよ』



「いいって別に。学校あるだろ?」



『学校なら見送りいったあとに行くから大丈夫!』



大丈夫なのかよ、それ。
まぁ祐輝は最近は減ったけど、遅刻魔だし大丈夫か。



『美憂ちゃんには言わなくていいのか?』



「あぁ、言わない。祐輝も言ったりすんなよ」



『わかってる』



祐輝は少し不満そうだったけど、しぶしぶ言った。