「はい!」



美憂は立ち止まって小指を俺に差し出す。



「約束だよっ」



「はいはい」



美憂の小指に自分の小指を絡める。



嬉しそうにする美憂を見ると、思わず頬が緩む。



「なんで笑ってるの……?」



不思議そうに俺の顔を覗き込む。


その姿がどうしようもなく愛おしくて、頭を撫でた。



「別に。なんでもないよ」



「うん?」



オデコに軽くキスをすると、美憂はオデコをおさえて、顔を真っ赤にした。



「たっ、たっ、拓磨くんっ」



ったく、どんだけウブなんだか。
オデコにキスしただけでこんなに真っ赤になっちゃってさ。