「星司くん……なんだかここ、ひと気少ないね」



「あぁ、全然心配ないよ。もう少しで着くから待ってて」



「うん……」



でもやっぱりなんだか怖い。
倉庫ばっかりで、なにかお店があるとは思えないし……。



「はい、到着。ここだよ」



「え……?」



着いたのは大きな倉庫だった。



「ここ、俺の秘密基地なんだ。ささ、入って」



「うん……」



少しビビりながら、中に入る。
すると、いきなり後ろから腕を掴まれた。



「きゃっ!」



「お、結構可愛いじゃないですか、星司さん」



見ると、同い年ぐらいの知らない男の子が私の腕を掴んでニヤニヤしていた。
隣にももう1人男の子がいた。



「だろ?とりあえず、縛っておいて」



「了解っす」



2人は私の腕を引いて、奥に入っていく。