「本当に、いいの?」 「あぁ」 「じゃあ、お言葉に甘えて!」 会計を済ませ、私たちはカフェを出た。 「美味しかったね~」 「そうだね」 「また来ようね」 「あぁ」 あのお店、葵ちゃんにもオススメしちゃおうっと! えへへ、はやくもう一回行きたいなぁ。 ……あ、そうだ。 私……拓磨くんに聞こうって思ってたんだ。 でも……なんだか言い出しにくい。 「……どうかした?」 私の視線に気づいた拓磨くんが、不思議そうに見てくる。