「そうかな?」
「うん、最近拓磨くん元気なかった……から、少し心配だったんだ」
「え……」
「でも、笑顔になってくれてよかった」
なんでかな?
拓磨くんが幸せそうにしていると、私も幸せな気持ちになる。
「さんきゅ、美憂」
「ううん!いつも助けてもらってばかりだったし……。あ、ジャージありがとうね!本当に助かった!」
「いいよ、別にそれぐらい」
照れているのか、少し目を逸らす拓磨くん。
その姿が可愛くてキュンとする。
「さ、そろそろ帰ろっか」
「うん、そうだね。えっと、値段は……」
伝票を確認していると、拓磨くんに阻止された。
「いや、いいよ。俺が払う」
「え!?」
「元気づけてくれたお礼」
拓磨くん……。


