「オデコにたんこぶできちゃ困るし、保健室で保冷剤もらおう?」
「うん……」
「先生、私の打ったボールが美憂のオデコに当たっちゃったので、ちょっと保健室いってきます」
「あら、桐野さん大丈夫?いってらっしゃい」
「はい……」
葵ちゃんに連れられて、私は保健室に入った。
「失礼します」
保健室に入ると、誰もいなかった。
「先生、いないみたいだね」
「うん……」
「えっと……あ、あった。はい、これしばらくオデコに当てときな?」
葵ちゃんが冷凍庫から取り出した保冷剤を取り出す。
「ありがとう」
保冷剤を受け取って、オデコに当てた。
かなり強いボールが当たったからか、オデコが熱い。


