なんかちょっと喉乾いたなぁ。



「私、自販機で飲み物買ってくる!」



立ち上がって、リンゴを食べている拓磨くんに言った。



「……1人で行ける?ついて行こうか?」



「大丈夫!自販機までそんな遠くないから!」



リンゴ食べてる途中だし、ついてきてもらうのもなんか悪い。
それに、自販機ぐらい1人で行けるもん!



「そ。変なヤツには気を付けて」



「うん!」



私は勢いよく屋上を出た。



……うんって元気よく言ったのはいいんだけど……。
変なヤツってなんだろう。
不審者?
まぁいっか。



それより、なに飲もうかな?



うーん。
今の気分は……オレンジジュースかな?



少し歩いて、階段をおりたところにある自販機にたどり着くと私は絶望した。



……お、オレンジジュースが。



ない!!!!