「美憂?」
「ううん、なんでもない!さ、スーパー行こ!」
それから私と拓磨くんはスーパーへ向かった。
「リンゴリンゴ……あ、あった!何個買おうかな」
また拓磨くんのにお昼休みに持っていくって約束したし、3つぐらい買っておこう。
「3つも買うの?」
リンゴを3つ手にとった私を見て、拓磨くんが言った。
「だって、拓磨くんにまた昼休みにリンゴ持っていくって約束したでしょ?」
「……そうだな。金、俺が払うよ」
「え?」
「俺のワガママでリンゴむいてもらうんだから」
「いいの……?」
「あぁ、遠慮しなくていいよ」
拓磨くんは私からリンゴを取ると、レジに向かった。


