【完】矢野くん、ラブレターを受け取ってくれますか?






逆に目立つようになった気がするんだけど……。
でも、拓磨くんは平然としてるし。
私もあまり気にしない方がいいのかも。



……とは言っても、やっぱり気になる。



「あんまり気にすんな」



ソワソワしている私に気が付いたのか、拓磨くんがそう言った。



「う、うん……」



「あのさ」



「?」



「リンゴ、食べたい」



「リンゴ……?あぁ!リンゴね!」



そういえば拓磨くんはリンゴが好きだったんだ。
リンゴ、家にはもうないし……。



「じゃあ、スーパーで買ってうちでむいてあげる!」



「あぁ」



拓磨くんは嬉しそうに笑った。



出たよ、拓磨くんの不意打ちの笑顔。
私その笑顔に弱いんだよなぁ。



胸がキュウってなるっていうか……。