「あの〜、音楽の先生ですよね?かわいいからすぐ覚えましたよ!

私、臨時の保健師の神崎です。」




神崎先生は、私の前に立ち“よろしくお願いします”と笑顔を見せてくれた。




私も、神崎先生に“よろしくお願いします”と言うと、にこりと神崎先生が私を見た。




神崎先生こそ、かわいい顔をしている。






「それでは、お疲れさまです〜」





「あ、お疲れさまです。」






神崎先生は、私にペコリとしてから通りすぎようとするとき、私は神崎先生を止めた。





帰っちゃう!!





「あの!神崎先生!!」




神崎先生が振り向いてくれて、私を見てくれた。





「どうしました?」




首を傾げる仕草がなんとも可愛らしい。





「生駒花音さんの事なんですけど・・・もし、学校に来れたら、最初は保健室から通わせてあげたいんです。最初から、教室に入るのはちょっと、抵抗あるかなって・・・」




生駒さんの顔を思い出す。



「もちろんですよ!難しい問題ですが、頑張りましょうね!!」





良かった・・・





「はい!」