俺は、ばあちゃんの荷物を持つと隣りに並んだ。




「今日、放課後一人で、居残って練習してた。何度も何度もがんばってたな。」



俺が今さっき見たことをゆうと、ばあちゃんは、「そうか〜」と言って穏やかそうに目がちっちゃくなるくらい細めた。





「花菜は、根性と諦めない強さだけは家族で人一番あるからねぇ。」



ばあちゃんは誰に似たのかねぇっと優しく笑っていた。




「花菜と仲良くしてやって。花菜は人見知りで、不器用だけど、とても優しい子なんだぁ〜。」




「おう。」




俺とばあちゃんは花菜のことを話しながら笑っていた。
 
 






 ----------そんなことを思い出していた。





「おいっ!伊吹ってば聞いてんのかよ!!何、トリップしてんのっ!?次の次、おまえの番だろ、リレー!!!」




隼人の声がしてハッとする。