「あ、うん。両方、同中出身。」




俺は、花菜と花菜といつも一緒にいる蝶野を見ながら隼人に言うと、『そうなの?早く言えよー!』となんかハリキリだしてしまった。



「んで、あのつり目の子が何ちゃん?」




「ったく、おまえは気になったらまっしぐらだな。あのつり目っぽいのが、蝶野美咲(ちょうのみさき)、その隣は、花菜。日高花菜。」



俺は、半分隼人に呆れながら言う。



「ふーん、二人ともどんな子?」



どんな子・・・・・





「蝶野は、明るいんじゃん?勉強も出来たはずだよ。おまえ、教えてもらえば?花菜は、泣き虫だけど、優しい。あと、頑張り屋。」



そう言い終えると、隼人は俺に初めて見せるような、なんか変な顔をする。



「おまえってわかりやすいのな!!クククッ、おもしれー!!」


「はぁ?何がだよ!!おまえのほうが、キモいよ!」



それから隼人にもう一度、ペシっと頭を叩いておいた。

なんか笑われたから腑に落ちない。




「昼休み、あいつらにしゃべりに行こうぜ!」



俺は、ため息をつきながら、仕方ないと頷いていた。


半分、花菜と話すきっかけがほしいと思ったのも事実だったり。