そんなこんなで、季節は、半袖で体育の授業を受けられる頃。




中学最初の、体育祭の時期になった。その体育祭で、俺は久しぶりに花菜の姿を見かけることになる。





「あ、あの子可愛くないか?ってか胸絶対あるっしょ!?」




サッカー部で一緒の仲間である、隼人が、群がる女子の一部に視線をやる。



「・・・・ったく、胸とか言うなよ。恥ずかしいだろ!」




「いてっ!叩くなよ、伊吹っ!!」




いてーっと、騒ぐ隼人を軽く睨む。軽くかすっただけなのに、大袈裟なんだよな、隼人って。



「おまえは、どっちがタイプだ?」



どれだ?っと隼人に聞くと、ギャル系よりは、穏やかなグループの中の二人だと、隼人は俺に言ってくる。



「ほら、あの、二人とも二つに縛ってる子達だよ!一人は、メガネっ子で、もう一人がちょっとつり目っぽい子!」




視線の先には、






「あ、花菜だ。」



俺の呟きに隼人は、知り合い?っと首を傾げた。