ドラマチック・ロマンス

秘密・・・・?



何でも、話してくれた実夏だったのに・・・
そりゃ、実夏だってもう25歳だもんな。話たくないことの、一つや二つはきっとある。





「でもね、私は、私で良かったって思うんだ。」




そんな実夏は俺より、数段大人のように思える。

実夏は、誰かに恋をして、誰かを好きになったんだろうか。


そして、失恋したんだろうか?



実夏が秘密だとゆう限り、秘密なんだろう。
それでも、実夏はにこにこと俺を見て笑いかけてくる。





「隆之介の恋は、成就するといいなぁ。」





俺は体中が、ほぐれていく感覚を始めて味わった。


笑って、俺のことを願う実夏が、すごく、すごく大事だと思った。


実夏は、俺の知らぬ間に前を向いて歩いていたんだ。



実夏、帰ってくるたびに大人の女になるなよ。



俺も、同じ目線で前を向かせてくれよ。


こどもの頃のように、同じスピードでさ。





「実夏、帰る日まで、たくさん話そうな。」



「うん!」









きっと俺は、おまえが帰ってしまっても、おまえの声が聞きたいと思うだろう。






実夏と、少しでも長く一緒にいたい・・・







「実夏・・・・・ゆっくり歩かないか?」

















            (終).•*¨*•.¸¸★





読んで頂きありがとうございました。

初めての長編で途中、消そう消そうと何度も思ってしまい、途方にくれたりもしました。
でも終わりまできちんと書くことを目標になんとか完成出来ました。

まだまだ作品としては未熟で、自ら読んで見ると恥ずかしく、反省点がいくつもで出てきますね。。

ですが、また違う作品を書いて行きたいと思っているので、目にして頂ければ幸いです。

読んで頂きありがとうございました(*¨*)


木々野々花