「ハムカツ美味しいよ!菅谷さんがここの娘さんだとは知らなかったよ。」



私が菅谷さんに言うと、菅谷さんはめんどくさいのだろう。あまり反応が薄い・・・


菅谷さんは私と女将さんの横を通り、家の中へと入って行ってしまった。


やっぱり、私・・・嫌われてるのかなぁとちょっとヘコんでしまう。




「・・・まったく、亜子は何、考えるんだかわかんない。」




「中学生はあんな感じですよ、ははは」



まぁ、菅谷さんの態度は私には倍、強いと思うけど・・・





「そうだと良いんだけどねぇ・・・育て方が間違っちゃったかなって、主人とちょっと悩んでるんです。」




「そんな・・・そんな事言わないで下さい。親なら子どものことで悩むのは当たり前じゃないですか!」




・・・って子どもを産んだこともないんですがね・・・




「思春期特有の、反抗期なのでしょうか。」




「どうなんだろうね・・・本当の子なら分かったのかな・・・」



「・・・・え?」