「え、花菜が先生?」



伊月に音楽の先生をしていると言ったら、すごくびっくりされる。



「伊吹も伊月と同じようなリアクションしてたよね?」



伊吹と再会した夜。伊吹も似たようなリアクションしていたよ。




「そうか?」




「うん!さすが双子!」



伊吹を見ると、ちょっと無表情?
どうしたんだろう・・・・




伊吹が連れて来てくれたこの部屋は、ソファーとか小さいサイズの冷蔵庫、人が座り、休めるスペースになるには十分な広さだ。



もしかして、伊吹は私とふたりでここでゆっくりしたかったのかな・・・・



私は伊吹の手を強く握ると、伊吹はびっくりしてこちらを向いた。




そんな、私たちを見ていた伊月は、カメラを私たちに向ける。



「伊月、何撮ってんだよ。」



「何ってラブラブなところ?」



そう言って、嫌がる伊吹を私は“撮って伊月!”と伊吹に引っ付いて伊月に写真を撮ってもらった。