ドラマチック・ロマンス

そして、伊吹が“秘密基地に連れてってやる”と、言うので私の手を引いて伊吹は、“そこ”に向かう。



「ねぇ、どこなの?」



「すぐわかるよ。」




どこに連れてってくれるのだろうと思っていると、伊吹は、一見ただの家のようだけど、1階がお花屋さんの倉庫になっている場所に私を連れて来てくれた。



「たくさんのお花がいっぱいだね!」




「あぁ。」



そこは、2階建てになっているらしく、2階に続く階段を伊吹は上っていく。





「来いよ。」




“あ、うん”と私は伊吹に返事をして、伊吹の後を追いかけた。すると、その場所は一つの部屋だ。





「おっと?」



上ろうとすると、伊吹が急に止まるので、伊吹の背中にちょっとぶつかった。




「・・・・・なんでおまえがいんだよ。」



伊吹の視線の先は誰かいるの?