ドラマチック・ロマンス

「花菜先生は、優しすぎる。」




もう少しで観覧車も終わりに近づく。




トーコ先生と香凛先生は、何度もそんなことを言っていた。





違うよ・・・・私は、試したんだ。




伊吹の気持ちが分かっているはずなのに、伊吹が私を好きでいてくれるのか、試したと同じことだ。


私の元へ帰って来てくれるか試したんだよ、私・・・





「花菜先生は、間違っていません!!元カノに着いてった時点で、私は元カノも花朔コーチもちょっと許せません!」




香凛先生は、頬をぷくっとする。





「でも・・・・」




私がため息を吐く。




「好きで仕方ないって顔に書いてあります。」



トーコ先生も、香凛先生も、私の言いたいことがわかったのか、そう言ってくれた。





・・・・・うん、そのとおりだ。