観覧車なんて、何時ぶりなんだろう!




そう思っているのは、私だけじゃないみたいで、同じく外の景色を見ながら、はしゃいでいる二人が可愛らしい。






天気は、青空が広がっていて、ゆっくりと観覧車が回って行く。




・・・・ゆっくり進む観覧車に合わせて、トーコ先生は小さい声で、ポツポツ話出した。





「今日、星野先生を誘ったの・・・私なんです。」




香凛先生も私も、はしゃがずにただトーコ先生の話しを聞いていた。






「私・・・・星野先生のこと、好きの手前ぐらいな気持ちなんです、たぶん。 でも、星野先生は、違うヒトを好きなんです。」




“大人げないですが”とトーコ先生は、苦笑い。



トーコ先生は、私と香凛先生が来てくれてホッとしたらしい。




トーコ先生・・・・星野先生のこと好きなんだ・・・


私は、瞬間にそう思っていた。




「それは、恋・・・なんじゃないの?」




香凛先生は、外を見たあとトーコ先生に微笑んだ。