ふと、私は歩きながら中学時代の私を思い出していた。




セイラー服を着て、伊吹をただ見ていた。





ただ見つめていたい。






「今も、変わらないなぁ・・・」





あの頃から、伊吹を見れたら幸せで、話せたら尚更幸せだった。






私の強がりなのかも知れない。





『行って来て良いよ。』なんて、どうして言っちゃったんだろう?




それは簡単・・・・神崎先生の気持ちが痛いほど分かるから。




逆の立場だったら、最後に思い出作りたいと私も思っている。