ドラマチック・ロマンス

家に帰ってくると、将太がニヤニヤして私を見ていたことを知っていたけど、私は恥ずかしさもあって顔を見ないようにしていた。





沖縄に行っていたお母さんとお父さんは昨日、帰って来た。




「おばあちゃん、元気にしてた?」





昨年、おじいちゃんが亡くなり、今なひとりで暮らしているおばあちゃん。



たまにお母さんに写メを送ってもらうけど、ちょっと痩せた気もする・・・・



もう、80歳も超えてるしね。





「うん!花菜と、将太に会いたがってたよ~、それにしても、花菜、どこか行くの?・・・・なんかおしゃれしてない?」





“もう、10時になるよ?”と時計を見たお母さん。





すかさず将太が口を挟んだ?





「姉ちゃん、恋の季節だよ、母ちゃん。」




し、し、将太〜〜!!!




言わないでよ、恥ずかしいじゃん!





「え、本当に!?」




お母さんは、お風呂から上がったお父さんに伝える。



って伝えなくて良いのに・・・・





「花菜、彼氏いるのか!?良かった良かった!なぁ、お母さん!」




「本当よ!これでも、花菜の心配してたんだから〜!」




照れくさい・・・・