ドラマチック・ロマンス

「ねぇ、花菜先生。花音を外に連れ出してくれないかしら?ずっと、引きこもっていて、今日出たのだって偶々なのよ!」




「え、でも・・・生徒と遊びに行っていいんでしょうか・・・」




花音ちゃんのお母さんに言われるも少し躊躇してしまう。





「遊びってどこ行くの?」




「え〜と」




将太に聞かれるも曖昧にしか答えられない。






「そういえば!電車で30分ぐらいしたところにファンタジーパーク出来たよな!」





「あぁ!行きて〜!めっちゃ速いジェットコースターがあるんでしょ?乗りてぇ〜!!」





ハナくんと将太はなんだかはしゃいでる。




ファンタジーパークは、二ヶ月前に出来た遊園地だ。






「(先生、二人は何て?)」




花音ちゃんも、なんだか気になる様子だ。





私は、花音ちゃんにも説明すると、花音ちゃんは目をキラキラさせていた。





「伊吹、連れてってやんなよ。」




「え、俺も?」




伊吹のお母さんは、伊吹の肩を突く。





「どうする?花菜。・・・・行っちゃう?」





「どうしよう。」




「プライベートタイムも必要だろ?」





「・・・・・でも」






「途中で二人で抜けだして手繋いで園内歩きたいと思ってるんです・・・」





「ふふ、そうだね・・・・」





かわいい、伊吹・・・・










私たちは、行くことにしたのだった。




花音ちゃんも嬉しそうだし、この日が、花音ちゃんの転機になれば嬉しいなぁ。